型枠大工はきつい!?仕事の魅力・やりがいやデメリットを解説 

「型枠大工はきつい」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。確かに、重量物の運搬や高所での作業など、体力的な負担が大きい仕事です。しかし、一方でやりがいも大きい仕事です。

本記事では、型枠大工の仕事の魅力・やりがいやデメリットを、詳しく解説します。型枠大工の仕事に興味がある方や、これから型枠大工を目指す方の参考になれば幸いです。



■型枠大工の仕事とは

型枠大工の仕事は、建築現場で建物の骨組みとなる型枠を組み立てる仕事です。型枠とは、コンクリートを流し込むための枠のことで、建物の柱や壁、床などの形を決めます。


・型枠大工の役割

型枠大工の仕事は、建築現場で建物の骨組みとなる型枠を組み立てる仕事です。型枠とは、コンクリートを流し込むための枠のことで、建物の壁や柱、床、梁などを形作る役割を担っています。

型枠大工は、型枠の組み立てだけでなく、型枠の解体や撤去、コンクリートの打設(うてん)の補助なども行います。


・型枠大工の仕事内容

型枠大工の仕事内容は、大きく分けて以下の3つに分けられます。


・型枠の組み立て

型枠の解体・撤去

コンクリートの打設の補助


・型枠の組み立て

型枠の組み立ては、型枠大工の主な仕事内容です。型枠の材料となる木材や金属を、設計図通りに組み立てていきます。


型枠の組み立ては、重量物の運搬や高所での作業など、体力的な負担が大きい仕事です。また、細かい作業も多いので、集中力や正確性も求められます。


・型枠の解体・撤去

型枠の解体・撤去は、型枠大工の仕事の1つです。型枠の組み立てが終わったら、コンクリートの硬化後、型枠を解体・撤去していきます。


型枠の解体・撤去も、重量物の運搬や高所での作業など、体力的な負担が大きい仕事です。また、安全に作業を行うことも重要です。


・コンクリートの打設の補助

コンクリートの打設の補助は、型枠大工の仕事のもう1つです。コンクリートを流し込んだ後、型枠の中の空気を抜いたり、コンクリートの表面を平らにしたりするなどの作業を行います。


コンクリートの打設の補助も、体力的な負担が大きい仕事です。また、コンクリートの硬化に伴う危険にも注意が必要です


■型枠大工の仕事の魅力・やりがい


・自分の手で建物を形にできる

型枠大工の仕事は、自分の手で建物の形を決める仕事です。コンクリート打設後、建物が形になっていく様子を見るのは、大きなやりがいになります。


例えば、高層ビルやマンションの外壁を担当する場合、建物の外観が自分の手で形作られていく様子を見ると、達成感や喜びを感じることができます。また、住宅の基礎を担当する場合、建物の土台を自分の手で作り上げていく様子は、責任感や達成感を感じさせてくれます。


型枠大工の仕事は、自分の手で建物を形にできるやりがいを感じたい人におすすめです。


・高収入・高待遇である

型枠大工の仕事は、高収入・高待遇であることが多いです。経験やスキルを積むほど、収入も高くなります。


厚生労働省の調査によると、型枠大工の平均年収は約450万円です。これは、一般的なサラリーマンの平均年収よりも高い水準です。また、残業代や手当なども多く支給されるため、年収はさらに上昇する可能性があります。


・技術を身につけることができる

型枠大工の仕事は、技術を身につけることができる仕事です。型枠の組み立てや解体、養生などの技術を身につけることで、幅広い現場で活躍することができます。


型枠大工の技術は、資格を取得することで身につけることができます。また、現場で経験を積むことで、さらに技術を磨くことができます。


■型枠大工の仕事がきついと言われる理由

・体力的な負担が大きい

型枠大工の仕事は、重量物の運搬や高所での作業など、体力的な負担が大きい仕事です。


重量物の運搬:型枠の材料は、コンクリートの重量を支えるために、非常に重量があります。そのため、型枠の組み立てや解体には、体力が必要です。

高所での作業:型枠の組み立てや解体は、高所で行われることが多いです。そのため、高所恐怖症や足腰の弱い人には、不向きです。


・長時間労働や休日出勤が多い

型枠大工の仕事は、繁忙期は長時間労働や休日出勤が多いです。


長時間労働:建築現場は、納期がタイトなことが多いため、長時間労働が発生します。

休日出勤:土日祝日や夜間などの休日出勤が発生することもあります。


・危険が伴う

型枠大工の仕事は、コンクリート打設時の事故のリスクがあります。


コンクリート打設:コンクリート打設は、型枠にコンクリートを流し込む作業です。この作業は、コンクリートの重量や飛散による事故のリスクがあります。


■型枠大工になるには?


・資格は必須ではない

型枠大工になるために、特別な資格は必要ありません。しかし、建築現場で働くための資格や経験があると、就職や転職の際に有利になります。

建築現場で働くための資格としては、1級建築施工管理技士、2級建築士、木造建築士などがあります。これらの資格を取得することで、建築現場での知識や技術を身につけることができます。

また、実務経験があると、現場での経験やスキルをアピールすることができます。


具体的には、以下のような資格や経験が役立ちます。


職業訓練校の卒業証書や実務経験

型枠施工技能士

型枠支保工の組立て等作業主任者

1級建築施工管理技士

2級建築士

木造建築士


■まとめ

型枠大工の仕事は、自分の手で建物を形にしていく、やりがいのある仕事です。また、高収入・高待遇であるというメリットもあります。


しかし、体力的な負担や危険が伴うというデメリットもあります。そのため、型枠大工を目指す際には、自分の体力や適性などをよく考えることが大切です。


型枠大工の仕事に興味がある方は、まずは、型枠大工の仕事を体験してみることをおすすめします。職業訓練校や、現場での実習など、さまざまな方法で体験することができます。


体験することで、型枠大工の仕事のやりがいや、自分に合っているかどうかを、より具体的にイメージすることができます。

また、型枠大工の仕事に就くためには、資格は必須ではありませんが、資格を取得しておくと、就職や転職に有利になります。

型枠大工の資格としては、1級建築施工管理技士、2級建築士、木造建築士などがあります。これらの資格を取得することで、建築現場での知識や技術を身につけることができます。


型枠大工の仕事は、やりがいも大きい一方で、体力的な負担や危険が伴う仕事です。しかし、努力をすれば、高収入・高待遇を得ることもできます。

自分の体力や適性、将来の目標などをよく考え、型枠大工の仕事を目指してみてはいかがでしょうか。